DeNA全サイト公開中止へ…事実誤認など指摘

 大手IT企業ディー・エヌ・エー(DeNA)は5日、女性ファッションに関するインターネットのまとめサイト「MERY」の公開を7日に取りやめると発表した。

 これに伴い、DeNAが運営する全10サイトが事実誤認や無断転用の疑いがあるなどとして、公開の中止が決まった。

読売新聞 2016年12月05日
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20161205-OYT1T50090.html
以前運営していたサイト「科学ニュースあらかると」は、英文科学記事(NatureやScience)を子供向けに説明していました。
科学という分野は幅広い題材を扱う分野なので、とても興味深い話題がたくさんあるのですが、そういった興味深い話題は読者をひきつける為の大きな武器なので、よく文章を盗まれました。

引用と文章窃盗の違いは何度も説明していますが、翻訳文にもそれぞれの翻訳者の持つ知識などが反映される為、自分の文章を盗まれればすぐにわかります。特に私の所は子供向けに「たとえ話」を多用したり、小さな間違えやすい部分を丁寧に説明したりする特徴が有ったので、同じ文章が現れるなどという事は有りえませんでした。

そしてそういった特徴的な文章を「全文無断転載する」 という事が、自分のサイトのアフィリエイト増加の為にたびたびおこなわれていたのです。

Web上には自然発生したコンテンツは存在しません。例え機械的にランダムに作成されたものであっても、それをホストする為の仕組みというものが絶対に必要になるからです。「自然物」としてのコンテンツが無い中で他者の創作物を無断で自分のものであるように装う行為は、「窃盗」です。


最終的にこの問題は「お金(広告費)の分配」という単純化も可能です。その場合対策は簡単です。要するに「金目当て」ですから、窃盗という行為に対しては「検索からはずす」が大切です。

人が流れ込まないサイトは「広告」を集められませんので、報酬もなくなりますから、必然的に文章窃盗という行為自体の利益が失われます。Google八分が有効ですが、そういう窃盗記事が多いサイトは本当にまともな記事が有ったとしてもサイト全体の除外という事にするしかないな、と思います。

もしくは、広告の料金をオリジナルのコンテンツを作成した人に渡すような仕組みにするかになります ・・・ 申し立ての審査制度が作られる必要がありますが。

なににせよ、犯罪者(文章窃盗は「STAP」という世紀の虚偽発見を大々的に発表した小保方という女がそうだったように犯罪です。)に利益を得させないという事が大事です。


また、例えばYahoo!が料理レシピ検索で「CookPad」を一つにまとめているように、サイトのコンテンツをひとまとめにしてしまう、という手もあります。ひとつひとつの露出度を減らすという事です。

/* ところで、レシピには著作権はありませんが、あのサイトには料理本からの語尾を変えただけの窃盗レシピが多数あります。素敵なオリジナルも多いだけにとても残念です。*/


仕組みは考える事が出来ます。どうぞ頑張って文章窃盗犯から利益を没収し、犯罪者をWeb上から追放してください。 

それから「盗まれたら叫ぶ」も大切です。まず声を上げる事。そして業界は訴える為の窓口をきちんと用意する事。


かつての「科学ニュースあらかると」は、「個人のコンテンツにも承諾を申請した」サイトでしたので、実際にすべてのコンテンツ保持者に承諾申請を行っていました。

日本の大手新聞各社は私からの申請を受け付けています。実際に確認の上で引用の範囲と認められるとして、無問題で許可をいただいていました。盗まずにお願いする、というのは大事な社会的な約束です。

ちゃんと覚えて守ってね。