気になったのでメモしておきます。

この「カトゆー家断絶」というBlogは、個人系のニュースサイトの中でも大きなBlogだったところです。かつてのBlogの特徴はその情報の膨大さでした。今はもうそういう形でのニュースまとめは行っていませんが。


今日ちょっと気になったのは、「市川市の保育園開設断念」という記事について、まとめていた記事でした。各社の報道を列挙して比較している、という今回の記事の特徴はその情報獲得の緻密さです。

保育園開園断念のニュースを読み比べてみた
2016-04-13
http://katoyuu.hatenablog.jp/entry/nurseryschool

要するにこれも「まとめ」なんですけれど、現在知られているまとめサイトなどとは次元が異なる精緻さになっています。まあ多分、現在まとめサイトに記事を出している人達よりも年齢が一回り上の世代で、知識量も情報探索技術も上だ、という結果でしょうがレベルが違います。

彼の本業は何であろうか、と再び考えてしまうレベルで緻密です。


現在はそういう形の個人ニュースサイトはほぼ全滅状態で、自らに知識がない状態で適当に他人が作成した情報を並べる ・・・ タイプのまとめばかりになってしまいましたが、本来知識体系のまとめには枠組みの把握が必要なのです。まとめサイトを読んでいてあやういな、と感じる事が多くありました。

今回のこの記事を読んでいて、本当にそのことを改めて考えています。多数読まれれば勝ち、という形で良質の記事が追いやられ、知識を持たない人間が作成した内容が無いまとめ記事が跋扈する状況になったのはなぜ、なのでしょう?

記事の探索でs/n比が悪化している状態が続くと、「知っているつもり」が増えてしまいます。せっかくWebという道具があるのに、それは「知」に貢献しないものになってしまいます。

Webは目次が整備されていない大きな百科事典なのだ、と考える人にとって、それは非常に悪い状況です。


しばらくぶりで読んだカトゆーさんの記事は、いろいろな事を考えさせてくれました。



科学ニュースあらかるとを運営していた際には、たくさんの個人ニュースサイトにとりあげていただき、サイトへの導線としても大変助かったものです。カトゆーさんのところも巡回していてくださったサイトのひとつです。

記事はたくさんの人の目にふれることで、検索順位が上がります。面白い、また情報として重要な強いニュースに複数のサイトがリンクを張っていてくれた事は、海外の大学からのリンクや記事元からのリンクと共に(当時、15年ほど前は個人サイトでの英文科学記事の日本語訳の扱いはとても寛大でした)、検索順位を上昇させる結構重要な要因でした。

もちろん今でもこの小さなBlogは検索という面では結構上位にはいるのですが。料理記事だと特に。

今はどうも研究所、大学の研究室、記事に関連する分野の企業、行政機関(担当分野の記事である事が来訪の意味を語っている)などが多く、相変わらず子供向けの検索からは排除されている状況です ・・・ エボラウイルス病は子供向けではないしね。

なんとか再び子供向け検索にリーチしたいと頑張っているのですが、都市部に移動して間借りをして以来生身の子供から遠くなってしまったので、どうもいまいち意欲がわきません。

なんとかしたいものですが、体力が落ちてしまっているのでね。困ったものだ。

追記:官公庁や研究室などからの訪問は「読み落とし」を確認する為だと考えています。Web情報が増えてしまっているので、確率的に読み落としが出てしまいますので。私も同様にいろいろなところを利用させていただいていますので、お互いさまというところでしょうか。